世界フィギュア・浅田真央逆転優勝「ヨナ、浅田に世界タイトル奪われる」米紙
3月28日11時56分配信 サーチナ

　フィギュアスケートの世界選手権最終日は27日、イタリアのトリノで女子フリーが行われ、バンクーバー五輪銀メダルの浅田真央（19＝中京大）が197．58点をマークし、前日のショートプログラム（SP）2位から逆転優勝を果たした。08年大会から2年ぶり、日本人初の2度目の優勝を達成した。五輪金メダルのキム・ヨナ（19＝韓国）は2位。

　男子は五輪銅メダルの高橋大輔（24＝関西大学院）が優勝しており、世界選手権では日本勢で男女が同時優勝したのは史上初。

　浅田は、ラマニノフの「鐘」のリズムに乗り、大技の3回転半を成功させた。次の2回転との連続ジャンプ後の3回転半は回転不足となったもの、ほぼミスなく演技を終え滑りきった。

　このニュースは米国でも注目を集め、米ロサンゼルスタイムズ紙は「キムは浅田に世界タイトルを奪われる」と題して、キム・ヨナはフリーで3回転サルコー、2回転半を失敗し、世界タイトルを保持できなかった。日本のスターで五輪銀メダリストの浅田は、197．58点で韓国のキムと7点差をつけて、3年で2度目のタイトルを獲得したと、ライバル同士の好戦ぶりを報じた。

　また、米USAトゥディ紙は「アジアのライバル、浅田対キム再燃」と冒頭で述べ、浅田は五輪金メダリストのキム・ヨナに勝ち、2度目の世界選手権でタイトルを獲得した。浅田は「日本が男女の競技で金を獲得できてうれしい」とコメント。浅田は高橋の勝利に勇気づけられたと、日本勢の活躍を報じた。

　今季終了後に引退説が流れるキム・ヨナと、最後の対決となる可能性もある。今大会で世界の頂点に立った浅田は、ソチ五輪へ向けて新たなスタートを切る。