タナボタＴＢＳ！！代表の勢いに乗る！！最高視聴率５６．３％超えだ
2010年6月26日06時01分 スポーツ報知

　２９日の決勝トーナメント（Ｔ）１回戦「日本―パラグアイ」（後１１時キックオフ）の中継権を持つＴＢＳは２５日、日本の決勝Ｔ進出に歓喜した。フジテレビが中継を回避したことで巡ってきたカードで、同局のＷ杯日本戦中継は初めて。試合当日の特別番組（後１０時）の担当チーフディレクターと、実況の土井敏之アナウンサー（３９）は昨年の年間最高視聴率を獲得した“最強タッグ”。１９７２年のドラマ「ありがとう」で記録した同局最高視聴率５６・３％の更新を狙う。

　３度目の正直だ。０２年日韓大会、同局は準々決勝の中継権を持っていたが、日本が決勝Ｔ１回戦でトルコに惜敗。０６年ドイツ大会は、１次リーグ１位、２位通過した場合、ともに中継できたが、日本は敗退した。これまで日本戦には縁がなく、同局の明鏡康夫プロデューサーは「８年越しの恋が成就したような気持ちです」と、喜びを爆発させた。

　悲願達成のきっかけは昨年１２月。民放４局による放送権抽選会が行われ、同局はテレ朝、日テレ、フジに続き最下位。既にカメルーン戦はＮＨＫに決定しており、テレ朝はオランダ戦、日テレはデンマーク戦を選んだ。フジは日本の決勝Ｔ進出はないと判断したのか、日本２位通過した場合の中継を回避し、予選の「ポルトガル―ブラジル戦」を選択。ＴＢＳにタナボタのカードが巡ってきた。

　デンマーク戦は局内会議室に６５インチのテレビを設置し、日テレの中継を見ながら社員約８０人がエールを送った。同局関係者は「それぞれの社の方針で、フジは強豪対決を選んだ。それについて言うことはないが、ＴＢＳとしては日本戦をどうしても中継したかった。パラグアイ戦もぜひ、勝ってほしい」と、声を弾ませた。

　局内は戦闘モード。この日は１階に縦横３メートルの巨大ユニホームを設置した。電話の保留音も伊藤隆佑アナ（２６）が決戦をＰＲする内容に変更された。試合当日は各番組で、女性アナウンサーが代表ユニホームを着用して出演する案も浮上している。

　試合当日の特番を担当する山田修チーフディレクターは０８年、同局の年間最高トップ３を制覇した“視聴率男”だ。昨年は「ＷＢＣ世界フライ級タイトルマッチ・内藤大助×亀田興毅」を担当し、パラグアイ戦を実況する土井アナとのコンビで全局の年間最高４３・１％をマークした。同局の最高視聴率はドラマ「ありがとう」で記録した５６・３％。具体的な目標数字は設定しないが、岡田ジャパンの８強入りを最高記録で届けるつもりだ。

次戦生中継のＴＢＳ「８年越しの恋が成就」
6月25日16時25分配信 デイリースポーツ

　サッカーＷ杯の日本代表が、１次リーグを２位通過したことで、ＴＢＳが、29日に行われる決勝トーナメント１回戦・パラグアイ戦を放送することになった。運命の一戦となったデンマーク戦は、未明にもかかわらず社員80人が、東京・赤坂の本社会議室に集まって声援を送った。青木裕子、枡田絵里奈両アナウンサーは、最前列で熱視線。勝利の瞬間は割れんばかりの拍手で喜び合った。