日本には「日本が自主的な核抑止力を得ると、日米同盟が切れる」などと奇妙なことを雑誌に書いている人たちがいる。この人達は日本の自主的核抑止力に関して、国務省・ペンタゴン・CIAの官僚、米国政治家、議会外交スタッフ等ときちんと議論して、そのようなことを書いているのだろうか。それとも彼らは無知な大衆を相手にハッタリをかまして「評論家商売」をしているのだろうか。
私は30人以上のアメリカの外交・軍事関係者と、日本が自主的な核抑止力を得ることに関して議論したが、「日本が核抑止力を得たら、日米同盟は解消だ」と言ったアメリカ人はゼロであった。
下院軍事委員 マーク・カーク議員(共和党)
「日本は立派な民主主義国家であり、その日本が核抑止力を得るのは、アメリカの国益にとって明確なプラスだ。核を持った日本は、本当に頼りになる同盟国として、アジアの安定化のためアメリカと一緒に仕事をしてくれるだろう。・・・日本人は世界中で信頼されている。日本が核を持ってくれたら、頼もしい同盟国ができたと喜ぶ米国人は多いはずだ。」
「アメリカの軍事力は明らかに過大評価されている。アメリカは中国やロシアと戦争できない。・・・だから僕は核を持った日本に、頼もしい同盟国になってほしいのだ。」
下院外交委員 ファレオマバエガ議員(民主党筆頭議員)
「僕が日本人だったら、当然、自主的な核抑止力を得ようとする。当たり前じゃないか。日本は危険な状況にあるのだ。ほとんどの米国人も、日本に自主的核抑止力が必要なことを承知しているのだ。それでも日本人には核抑止力を持たせたくない、などと言う米国人は偽善者だ。」
伊藤貫がニュウト・キングリッチ前下院議長(共和党)に行なったインタビューより一部抜粋
1995年~1996年、クリントンとゴアは、インドネシア、台湾、マカオ、香港、タイ等の華僑から、そして北京の中国政府からも、総額1000万ドル以上の違法な政治資金、つまり賄賂を受け取りました。これら東南アジアの華僑のほとんどは、中共政府のスパイ機関と密接に協力している連中です。
またFBIは、北京の人民解放軍情報部から香港の銀行口座へ払い込まれた200万ドルが、ワシントンの民主党選対の銀行口座に振込まれていたという証拠を掴みました。FBIが把握できなかったカネが、中共からもっとクリントンのところへ渡っていた可能性も強い。いずれにせよ、アメリカの前大統領は、共産国の軍隊のスパイ組織から賄賂を受け取るような人物だったわけです。
「諸君!」8月(2003)国際政治アナリスト伊藤貫 より抜粋
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