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【詳説・戦後】第3回 憲法公布 満60歳(2007年5月3日産経新聞―2)■麻生太郎外相 「吉田は改正を考えていた」

【詳説・戦後】第3回 憲法公布 満60歳(2)
2006/11/02, 産経新聞


■麻生太郎外相 「吉田は改正を考えていた」

 日本国憲法制定時の首相で、戦後保守政治の潮流をつくった吉田茂元首相の憲法観について孫の麻生太郎外相に聞いた。


 --昭和30年の保守合同では理念的な軸に憲法改正があった

 「吉田は保守合同時には自民党に参加しなかった(のち入党)が、日米安保、軽武装、経済復興最優先の考えだった。岸信介さんは自主憲法制定、自主防衛、対米自立という路線だった。当時の世論は憲法改正への志向は強かったと思う」


 --吉田元首相は憲法改正に反対だったのか

 「吉田は日米安保条約改定に賛成だったし、岸首相と結構会っていた。私は何回かその現場にいたことがある。ずっと座っていたわけじゃないが、そこで自主憲法の話やらなにやらしているのを聞いた。自主憲法制定に吉田は反対じゃ全くなかったね。『あのとき(=現憲法制定時)は、国体護持が最大の課題だったから、あれ(現憲法)をのむしかなかった。今はもう独立したんだから』というんだ。細かなところまでは記憶がないが、これだけは間違いない」


 --2人はどこで会っていたのか

 「新橋に『山口』という、今はなくなった料亭があった。そこじゃなかったかな。私は中学生か高校生ぐらいだった。ああいう所は(吉田元首相に連れられて)小学生ぐらいから行ってたから。渋谷の南平台の岸邸に吉田が行ったこともあるが、私は車の中で待っていた。結構、会談はやってましたね」


 --憲法改正はいまだに実現していないが

 「独立回復前の吉田の頭の中には2つあった。(戦前の)日英同盟を考えて、まず日米安保条約を結んだ。朝鮮戦争が始まって、アルゼンチンなんかが第3次世界大戦が始まると思って戦時体制を組むような時代だった。ソ連は朝鮮(半島)の次に日本に南下してくるぞと。これは(ロシア南下の脅威があった)明治時代と同じだから、日英同盟ならぬ日米安保だ。それと独立だ。この2つが優先だった。吉田は、独立さえすれば都合のいいように憲法を改正すればいいさ、と思っていたろうね。それが今日まで改正できなかったのは、冷戦が激しくなって国防費にカネを取られては復興できなくなる、という風潮になった。また、経済成長がうまくいき、憲法や教育といった国の根幹にかかわる話より、経済へ国民の関心が移ったからじゃないか」


 --最近、国民投票法案の審議が始まるなど憲法改正に向けた動きが進みだした

 「時代が変わったんだよ。戦後の憲法のおかげで戦争がなかったなんて言っている人がいるが、全然そう思わない。たまたま国際情勢がそうなっただけのことだ。いかにも英文和訳っていう文章ではなく、憲法は、美しい大和言葉、正しい日本語にしてもらいたい。明治憲法をつくるとき、欧米と違ってキリスト教の道徳がないのを理由に、伊藤博文が断念しかかった。『五箇条の御誓文』を起草した由利公正は『日本には皇室がある』といって、欧米憲法の根幹であるキリスト教の道徳律に代わる教育勅語ができた。天皇陛下の命令ではなくて、陛下も国民と一緒に『庶幾ふ(こいねがう)』もので、明治憲法のバックボーンとなった。これが戦後に廃止され、無味乾燥な教育基本法ができた。今、教育基本法の改正から手をつけているのは、正しいアプローチだ。教育基本法をきちんとして、その上で憲法を、というのは明治の例から見ても正しいと思う」


【プロフィル】吉田茂
 よしだ・しげる
 首相として昭和21年の大日本帝国憲法改正案の国会での審議、改正、同年11月3日の公布、翌年5月3日の施行に携わった。
 吉田氏は24年4月5日、衆院本会議で「憲法改正の意思は、今日において持っておりません。今日われわれの念願いたすところは、経済の復興であり、日本の再建であるのであります」と答弁。独立回復後の29年5月28日の参院地方行政委員会でも「基本法である憲法は軽々しく改正いたすべきものではない。従って私は憲法を改正する今日意思はございません」と述べた。
 また、32年12月18日の内閣憲法調査会総会に「憲法改正は時期尚早」とする「吉田書簡」を寄せている。

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