原子力発電所の緊急設備について 2004/ 2/20 18:31 [ No.5593 / 7604 ]
投稿者 :
zwerg1211
riyushirouさんは北朝鮮のミサイルの威力を非常に過大に誤解されているようです。
北朝鮮の弾道ミサイルの弾頭が最大級の1tクラスのものとしても核でさえなければそれが爆風で破壊できる範囲はせいぜい数10mに過ぎず、しかも10m以内でなければ強固な鉄筋コンクリート設備や分厚い炭素鋼構造物を破壊できません。(少なくとも内部からの水蒸気爆発の可能性は想定されているのでこのあたりは対爆仕様です。)
日本の原子力発電所はすべて独立した複数の緊急炉心冷却装置をもっていますので1発のミサイルですべて破壊することは不可能であり、緊急冷却装置をすべて破壊し、しかも圧力容器の外部の原子炉の致命的な部分を破壊するには原子炉主要部に最低2発のミサイルの命中が必要です。北朝鮮のミサイルの1発の命中精度から考えても1個の原子炉の主要部(この場合でも命中必須範囲は20mにもなりません。)に2発のミサイルが命中する確率はまずありません。(圧力容器そのものへの直撃については前回述べました。)
また、緊急指揮所、緊急系の回路などは複数の系統が独立してそれぞれ十分な安全策を取られているので(炉心溶融の可能性も一応あるわけですから)たかが1tクラスの爆弾の攻撃では直撃でもなければ破壊されはしません。1箇所を破壊するのに1発のミサイルが必要なので、これも北朝鮮のミサイルの命中精度から見てそのような偶然はありえないでしょう。また、北朝鮮のミサイルの弾頭はどうやら徹甲タイプではないようなのでその場合はまず格納容器を破る必要があるので(格納容器にぶつかって爆発するので)最低3発の命中が必要といってもよいように思います。
アメリカの攻撃目標地点は北朝鮮のミサイル発射後ならミサイル基地ではなく、間違いなく平壌であり、それも中国に通告後発射します。中国側こそ中国に対して特に影響ないのに北朝鮮の滅亡に対して出張ってくることがあるとは思えません。これは、中国の弾道ミサイル攻撃力から言ってもアメリカのごく一部にしかダメージを与えることができず、逆にほとんどの地域を殲滅されることになるので中国の方こそが自重するでしょう。何も北朝鮮に義理立てする必要がありません。
また、北朝鮮と米国の間でも核開発の放棄の問題があることをお忘れなく、この名目でイラクを攻撃した以上は北朝鮮からの反撃の可能性も考慮しているはずですからアメリカは北朝鮮からのミサイル攻撃には即応の準備をしているはずです。
また、ミサイルの発射準備を米国が確認した場合は当然、中国、ロシアへ通告の上在韓米軍の航空部隊による空爆ということになりますので、中国が問題とする可能性はありません。(目標ははっきりしていますし、核兵器では有りませんし、国境近傍であっても中国にとっての重要地点では有りませんので、緊急回避としての通告を行えば国境内の通行すら黙認する可能性もあります。また、ロシアは軍事力を用いて協力する可能性すらあります。)
また、日本に駐屯している米軍も含めると日本に住んでいるアメリカ人の数は軽く万のオーダーです。日本の国そのものが大被害を受ければ、彼らの相当数が被害を受けることは確実です。この面からみてもアメリカが北朝鮮の日本に対するミサイル攻撃を座してみていることはありえません。(日本人ではなくアメリカ人の被害が出るわけですから)
最後に技術導入については、韓国も台湾も日本から部品を輸入して入超状態であることを考えれば、あなたの言われていることはまったく空論に過ぎません。
また、日本の原子力発電施設が壊滅的なダメージを受ければそれらの大部分(福島、伊方以外)が日本海に面して存在していることから海洋を通じて韓国も致命的なダメージをこうむることをお忘れなく(玄海や川内、島根あたりは東京より釜山に近いはずです。)
返信
これは メッセージ 5586 riyushirou3987 さんに対する返信です
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