MDは、やはり役に立たない。
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テポドン 先制攻撃の意思示せ
元米国防長官、ミサイル迎撃疑問
2006/06/23, 産経新聞
【ワシントン=有元隆志】ハドリー米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は22日、北朝鮮の長距離弾道ミサイル・テポドン2号の発射実験について、「準備は進んでいる」との認識を示した。そのうえで、北朝鮮に発射を中止するよう改めて求めた。ブッシュ大統領に同行して訪れたハンガリーのブダペストで記者団に語った。
また、ペリー元米国防長官は22日付の米紙ワシントン・ポストに寄稿し、北朝鮮がテポドン2号の発射準備をこのまま進めるならば、発射前に先制攻撃でミサイルを破壊する意思を明確にするようブッシュ政権に求めた。
カーター元国防次官補との共同寄稿で、ペリー元長官は先制攻撃の意思を明確にする必要がある理由として、米国の弾道ミサイル迎撃システムが北朝鮮のミサイルに対し、効果的なのか証明されていないことなどを指摘。ミサイル防衛が有効に機能せず、テポドン2号の発射に成功することになれば、北朝鮮が「一層大胆になる」との懸念を示した。
そのうえで、潜水艦からの巡航ミサイル発射などで、テポドン2号の発射基地を攻撃すべきだとの考えを示した。攻撃による被害は発射台の周辺に限定されると予測した。ペリー元長官の先制攻撃論に対して、ハドリー補佐官はあくまで外交的解決を追求していく考えを強調した。
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迎撃ミサイルの性能に懸念=大統領の性急な配備が背景-米紙
【ロサンゼルス22日時事】22日付の米紙ロサンゼルス・タイムズは、米国の地上配備型迎撃ミサイルの性能に強い懸念が出ていると報じた。2002年にブッシュ大統領の命令で十分なテストを経ず拙速に配備されたことが背景にあり、技術的な信頼度は低いという。
(時事通信) - 6月23日11時2分更
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平成18(2006)年6月24日[土]
産経新聞
日米 ミサイル迎撃実験成功 「テポドン対応」には慎重論
【ワシントン=有元隆志】米国防総省ミサイル防衛局は22日、ハワイ沖で行った海上からの弾道ミサイル迎撃実験に成功したと発表した。北朝鮮の長距離弾道ミサイル・テポドン2号の発射問題とは無関係としているが、日本の自衛隊も参加しての初の実験は弾道ミサイルへの抑止力をアピールする狙いもあるとみられる。ただ、米政府内には弾道ミサイル防衛システムは開発途中にあるとして、テポドン2号の発射があっても、今回このシステムを使っての迎撃には慎重論が強い。
海上配備型の実験はこれまで8回試みられているが、成功は昨年11月に続き、7度目。
敵のミサイルに見立てた模擬弾に対し、横須賀基地(神奈川県)に配備される予定の米海軍のイージス艦「シャイロ」からスタンダードミサイル(SM3)を発射し、迎撃に成功した。海上自衛隊のイージス艦「きりしま」も高性能レーダーで標的を追尾した。日米のイージス艦には情報共有システムが備わっている。
今回の実験は以前から予定されていたものだが、オベリング局長は声明で、「非常に難しい技術について、われわれは成功を収めている」と、日米共同による実験の意義を強調した。
日米はテポドン2号の発射準備をめぐっても、情報収集面で協力している。また、米軍はアラスカ州などに配備している地上発射型迎撃ミサイルを「試験モード」から「実戦モード」に切り替えた。
ラムズフェルド国防長官は22日の記者会見で、ミサイル防衛システムの発動の条件について「米領土への脅威かどうかという発射の性質により、大統領が判断することになる」と述べた。
ただ、これまで実戦で運用されたことはなく、米政府内でも「(同システムは)研究開発、実験の段階にあり、運用能力は限定的」(ハドリー大統領補佐官)との見方は多い。
ペリー元国防長官は22日付の米紙ワシントン・ポストへの寄稿で、迎撃に失敗した場合、「ミサイル防衛の価値を損なうことになる」との懸念を示し、発射準備が進んだら、テポドン2号を先制攻撃で破壊するとの意思を明確にするようブッシュ政権に求めた。
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