【「報道2001」抄録】中川昭氏「米任せ、独立国ではない」
2006/11/06, 産経新聞
□フジテレビ系、5日放送
自民党の中川昭一、民主党の松本剛明の両政調会長が核論議の是非について論争した。
中川氏「核廃絶は究極的な願いだが、現実には核は拡散し、北朝鮮はミサイル、核実験をした。(核ミサイルが)飛んでくることも含めて議論をしないといけない。(核兵器を)持つべきだとの前提で発言したことは一度もない」
松本氏「第1党の政調会長が検討すると言った以上、結論を出さないといけない。(世論調査で)議論してはいけないという人も40%いる」
中川氏「(民主党の)鳩山由紀夫氏が平成11年に『核の議論をして国会議員の首が飛ぶのはおかしい』と堂々と発言している。当時の鳩山氏は立派だったと思う。議論をすればいろんな想定が出てくるが、それが核保有だとの短絡的な予想はできない。非常にデリケートな問題で、世界中も注目している。簡単に結論は出ない。ただ、北朝鮮は(日本を攻撃する)意思を持ち能力を充実しつつある。今までと同じ米ソ冷戦時代の議論だけでいいのか」
松本氏「中川氏の議論のたて方だと、持つことも選択肢の一つだというメッセージが(各国に)伝わる」
中川氏「それは違う。日本の安全保障は日米同盟による核の傘、国連などの国際社会との3段重ねだ。1段目は、自分の国は最低限どこまで自分で守れるかが土台にないといけない。『米国が全部、面倒を見てくれる』という国家は独立国家ではない」
中川氏「多くの国民から直接、意見を頂くが、『今こそ核保有をすべきだ』という人もいる。国民は総じてわが国の安全と平和の問題を真剣に考えている」
中川氏「この数カ月、核を中心に日本周辺の安全保障環境は激変している。日本が最低限、自分の国を守るという意思を確認をした上で、非核三原則とNPT(核拡散防止条約)もある場合に、どうすればいいかを考えるべきだ。北朝鮮の脅威に対して何も議論しなくていいのか、と問いかけたかった」
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