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「維新政党・新風」神奈川県本部が開催した田母神俊雄・前航空幕僚長の講演と懇親会に出席して来た。 |
2月11日の「紀元節奉祝式典」での田母神氏の講演は、収容人数300人の会場に600人が押し寄せ、会場に入ることが出来なかった。 |
今回の新風神奈川での講演は、収容人数が更に少ない90名なので気合を入れて早く行くことにした。講演は午後2時からだったが、友人2人と品川駅で午前10時半に待ち合わせた。 |
友人2人とは、昨年12月に新風の東京都本部総会で知り合った2人であり、1人はその後新たに党員となった女性で、もう1人は彼女に新風を紹介した城西支部事務局長だ。ちなみに、新風が発する「声明」の多くは、その城西支部事務局長が考案しており、平成20年11月2日に発した田母神氏に関する「声明」も彼が書いた。 |
声明 田母神俊雄航空幕僚長を断固支持する! |
声明
田母神俊雄航空幕僚長を断固支持する!
大東亜戦争は、資源皆無な我が国が石油や鉄鋼・屑鉄を始めとしたあらゆる資源禁輸政策により追ひ込まれて、やむなく欧米列強に立ち向かはざるを得なかつた我が国自存自衛の戦争である。
また当時の朝鮮半島併合は合法であり、国際法上なんら問題は無い。まして併合であつて、決して他国の所業のやうな収奪を重ねる植民地支配でないことは、その後の朝鮮半島の繁栄が証明するものである。
さらにわが国が欧米列強に立ち向かつたことにより、亜細亜諸国の独立への機運が高まり、大東亜戦争後に独立を果たし得たのも事実である。
田母神論文は、現在進行してゐるわが国の文化伝統破壊への警告、国防体制不備への警鐘、歴史を失つた国家が衰退することへの憂国の情念で溢れる軍人精神で一貫してゐる。
維新政党・新風は、田母神俊雄航空幕僚長を断固支持する。空幕長を更迭した麻生政権こそ、村山談話を踏襲し、東京裁判史観に呪縛された戦後体制容認政権であると断じざるを得ない。
平成20年11月2日
維新政党・新風
我々は横浜で昼食をとり、12時過ぎ位に会場に到着した。講演開始まで2時間近くあるのに、既に10人程の出席者が到着していた。午後2時からの講演で、午後1時半前に開場したが、その頃には既に定員90人を大幅に超えていた。結局、約200人が出席し、半数以上が立って講演を聴いた。 |
ユーモア溢れる講演に聴衆は惹き付けられ、笑いと拍手が何度も湧き上がった。アッという間の2時間だった。 |
田母神氏の講演(著書)の中で、私が最も気になってのは、「核シェアリングシステム」のことだ。 |
『自らの身は顧みず』田母神俊雄著から引用 |
さて我が国の核兵器の保有は米国との関係、核拡散防止条約(NPT)などの関係で難しいが、現行憲法の下でも不可能ではない。安倍内閣は平成18年に、質問趣意書に対して「核兵器であっても、自衛のための必要最小限度にとどまれば、保有は必ずしも憲法の禁止するところではない」と答えている。
例え核兵器の所有はしなくてもいつでも保有する姿勢を示すことで大きな抑止力となる。日本のように核開発技術が高ければ決断すればすぐにでも核兵器を開発できるからである。
私はアメリカの核を国内に持ち込むだけでは効果は薄いと思っている。米国に逃げられないようにするため、NATO(北大西洋条約機構)の一部がやっているニュークリアシェアリングに踏み込む必要があると思う。
これは米国の核兵器の発射ボタンを共有するものだ。つまり核を所有し配備しているのは米軍だが、ドイツ、オランダ、イタリア、ベルギー、トルコの五ヵ国は、NATOの枠組みの中で米軍の核兵器を使って日常的に訓練をしている。これらの国が核恫喝を受けた場合にはアメリカは、これらの国に決められた核兵器を引き渡すというものである。
このニュークリアシェアリングシステムはNPT体制下でも機能しているという。日本でも核抑止力を強化するための方法として考慮してもいいのではないか。我が国自身が核を保有するするわけではないが、核兵器を保有しているのと同じ効果がある。核抑止は格段に強化される。いずれにせよ周辺国はみな核武装しているのに、絶対に核兵器は持たないというだけでは日本を危険にさらしていることになる。
日本政府は「核の廃絶」を掲げているが、絶対に核兵器はなくならないと思う。それを政策として推進するというのは信仰の世界というほかない。だが、これまではそれでよくても北朝鮮が核を保有したと言われる今日、そんな欺瞞がまかり通るようなら国が危ない。核についてももっと自由に議論されていいのではないか。
186頁
私が気になることは次のとおり。 |
1.日本の核兵器保有は、NPTがあっても十分に可能だ。日本が核武装しても、米国との関係は損なわない上に、NPTは第10条によって損失なく脱退が可能だ。 |
2.「核シェアリングを行えば日本が核恫喝を受けた場合にアメリカから核兵器を引き渡される」というが、その際にアメリカが日本への核兵器引渡しを拒否する可能性がある。 |
3.日本の要求どおり、アメリカから核兵器が引き渡されれば、その後は本当に日本の意思通りに核ミサイルを発射できるのか? |
4.核恫喝を行われる前に、いきなり核ミサイルを撃ち込まれる可能性もある。 |
これらのことを考慮すると、やはり日本自身が核ミサイルを所有し、日本の判断で核ミサイルを発射できる態勢にしておくことの抑止力には遠く及ばないと考えられる。私は、諦めずに日本自身の核武装を実現するべきだと思う。田母神講師に質問したかったのだが、残念ながら質疑応答の時間は設けられなかった。 |
講演が終わると、多くの人がそうしたように、私も田母神氏のところへ行き、本にサインをして貰って握手をして頂いた。感激! ただ、その時には後ろに人が並んでいたので質問は遠慮した。 |
その後、40人以上が参加した懇親会にも参加した。その懇親会で質問をしたかったのだが、田母神氏から遠い席にしか座ることが出来ず、更に田母神氏は1時間ぐらいで退席されたので、とうとう最後まで質問は出来なかった。 |
全体の感想を述べると、本当に楽しくて充実した1日だった。田母神氏の話は非常に面白く、歴史のことも防衛のことも勉強になる。 |
私としては、出来れば田母神氏に「維新政党・新風」から立候補して頂き、新風の悲願である議席獲得を実現してほしい。 |
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