（月曜経済観測）震災後の消費動向は節約・低価格志向続く　花王社長 尾崎元規氏
2011/10/10 3:30、日本経済新聞

　被災地を除き、ほぼ平時に戻ったニッポン。震災という非連続な世界を経験した生活者の意識はどう変わり、消費行動にどのような変化を及ぼしているのか。震災直後に姿を消した値引き販売は復活しており、今後の価格動向をどう見るか。家庭用品や化粧品を手掛ける花王の尾崎元規社長に聞いた。

値引き販売復活

　――震災後の消費者の意識や行動の変化をどう見ますか。

　「地震、津波、原発事故とあれだけの体験をした。被災地を除けば今は、普通の生活に戻っているが、この日常のありがたみを再認識しているように見える」
　「猛暑にもかかわらず節電で（電力不足を）乗り切った自信、満足感もあるようだ。生活を変えることで社会的な意義を実感できることに目覚めた。皮肉なことだが震災が節約と環境意識を高めた面もある」
　「ただ、『自分のためになる』『快適な生活にしてくれる』と確信を持てる商品への支出は堅実であり、根強い。 例えば香りを訴える商品が多くなった柔軟剤はここ５年間で年率５％前後の伸びだ。生活に潤いをもたらす商品は震災後も好調だ。日本は香りに関する市場規模が欧米に比べて極めて小さかったが、洗剤などの商品群で香りを切り口とした商品が相次いで登場している」

　――小売りの現場では一時、値引きが姿を消しました。

　「震災によるサプライチェーン（供給網）の寸断などで供給が減少した一方、消費者は買い集めや備蓄に動いたので需要が大幅に増えた。このため値引きなどの販売促進をしなくても売れた。小売業の上半期決算が好調なのも、コストをかけた値引きをしなかったからだ」
　「しかし、生産・供給体制が正常化するにつれ、値引きが始まった。花王の商品単価は年率で１％前後下落している。デフレの状態は震災の前と後で全く変わっていない。この流れは残念ながら続くと見ている。根本的なところは少子高齢化で市場が縮小しているからだ」

　――単価下落をどのように分析しますか。

　「化粧品の場合、売れ筋の価格帯が二極化している。年配層が５０００円以上のものを購入し、若い女性は２０００円以下の商品を手にするようになっている。いまでは売れ筋は１０００円以下だ。販売数量で見ると高価格帯よりも低価格帯の方が多いから、単価は下がる」
　「価格に見合った品質だと自分で納得すれば、低価格品でも気にならない人が増えているからだ。花王の今年度の売上高は前年比で３％減でとどまればいいと考えるが、現状は４～５％減だ」

内需の刺激期待

　――世界経済を引っ張ってきた新興国の成長に不透明感が出てきました。

　「新興国で生活レベルを上げようとする動きは続いている。洗剤の場合、日本では約１５年かけて粉末から液体にシフトしてきたが、中国ではおよそ２年で一気に変わった。ただ、成長が鈍化していくのは避けられず、国によって成長率に差がついていくことにもなるだろう」

　――外需に期待できないとすると、日本経済の行方をどう見ますか。

　「震災復興予算が内需を刺激し、景気を押し上げるトリガーになると見ている。雇用にも良い影響を及ぼすだろう。被災地の人たちと話すと、お見舞いよりも、もっと前を向いて歩いていけるような支援を求めている。行政が明確な復興のビジョンを示せば、民間は被災地での投資に積極的になる」

（聞き手は編集委員　田中陽）

　おざき・もとき　若い社員に新興国の熱気を味わってほしい。６２歳。

http://kabutanken.jp/stock/?code=4452
決算期　　　売上高　経常益　最終益　１株益　１株配　発表日
2011.03　　　11,868　1,033　　　467　　　87.7　　58.0　　11/04/26
予 2012.03　12,350　1,080　　　570　　108.3　　58.0　　11/07/25
前期比(%)　　　+4.1　　+4.5　　+22.0　　+23.5

http://kabutanken.jp/news/?b=k201107250013
花王 <4452>【連結決算】
花王、4-9月期業績を上方修正
2011年07月25日15時00分

花王 <4452> が7月25日大引け後(15:00)に決算を発表。
（以下略）

http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C889DE1E7E6E1E4EAE7E2E2E5E3E2E0E2E3E39686E2E2E2E2;at=DGXZZO0195165008122009000000
ユニチャーム、営業益過去最高に 売上高も過去最高を更新
2011年10月20日、日本経済新聞
（本文略）

http://market.radionikkei.jp/market/meigara/entry-208718.html
アース製薬　過去最高益予想
2011/9/28(水) 13:52、ラジオ日経
（一部抜粋）
主力の家庭用殺虫剤の夏場における販売が好調だったほか、入れ歯洗浄剤や歯磨き剤といった日用品も伸びており、会社側では１１年１２月期の連結売上高が１０６５億４００万円（前期比３％増）、当期純利益も３５億８４００万円（同４％増）と増収増益を予想。純利益は前期に続いて最高益を更新する見通しで、市場の一部には連続の増配を期待する向きもある。

http://www.morningstar.co.jp/portal/RncNewsDetailAction.do?rncNo=534267
エステー、消臭芳香剤が好調、年初来高値更新に期待
2011/09/22 07:39、モーニングスター社
（本文略）

１０月１５日（土）フジテレビ＋キムテヒドラマ抗議デモ
・開催日時：１０月１５日（土）１４時開始
・開催場所：銀座開催　集合：常盤橋公園　解散：日比谷公園
・アクセス・新宿方面からの方は中央線神田下車徒歩8分
　　　　　・半蔵門線　三越前駅徒歩2分　大手町駅徒歩4分
　　　　　・銀座線銀座三越前徒歩5分　JR東京駅から徒歩6分

・参加規程：旗類は日の丸のみ可
　　　　　　ヘイトスピーチ禁止
　　　　　　団体の方の参加可（カルト・物販・勧誘・宣伝・幟・団体旗不可）

・抗議内容：９月１７日のデモなどと違いフジテレビ＋韓国がらみとなります。
　　　　　　特にキムテヒドラマを重点的に抗議したいそうです。
　　　　　　※21日花王デモはキムテヒドラマについて抗議しない可能性有

・当日ボランティア募集：警備・救護等（13-13:30集合)
・大小問わず拡声器持込可　多いに越したことはありません！
・国内メディアの取材・撮影一切不可（ch桜やまと例外）海外メディアは韓国含め可
・個人のニコ生放送は大歓迎（まきの禁止）　

http://news.livedoor.com/article/detail/5926924/
消える「日本人の美徳」
2011年10月10日14時53分、BLOGOS
脇田 栄一

フジテレビの偏重報道に対するデモが、スポンサーである花王に飛び火、加速している模様。

花王デモは、現代的で効果的なテロである件。

確かにAmazonレビューで花王を検索すると、花王製品は集中砲火を浴びている。ここまで事態が拡大してくるとなると、筆者の言うように、デモはテロとなり得る。直接的に関係の無い第三者（スポンサー企業の製品）を巻き込み、強引に目的を達成する。モラルを度外視した手段はさぞかし効果的だろう。

偽名を良い事に、全く無関係のものに遠い場所から石を投げる。商品開発に関わった人間の努力を踏み付け、商品と無関係の人間がスッキリすると言う訳だ。

この「嫌がらせ」が、世論として多くの人に受け入れられるならば、日本人の民度は終わっている。まともな感覚を持つ人なら違和感を感じるのが当然だ。偏重と言われるTV局へのデモと、スポンサー企業製品に対する「言い掛かり」には距離があり過ぎる。理不尽な嫌がらせを行った人間が、どうやって自分を正当化するのだろうか。

いい年した大人も「花王デモ」に参加しているという。羞恥心が麻痺しているのだろう、恥知らずとはこの事だ。日本をダメにしているのは、バカな子供ではなく「馬鹿な大人」だと言える。

経済とともにモラルも低下、「他人に迷惑を掛けない」という日本人の美徳すら消えつつあるのかも知れない。

http://www.kao.com/jp/corp_ir/calendar.html
花王
IRカレンダー

平成24年3月期第2四半期決算発表及び説明会　2011/10/25
平成24年3月期第2四半期報告書提出　2011/11/10
平成24年3月期中間報告書　2011/12月上旬
平成24年3月期第3四半期決算発表　2012/01/30
平成24年3月期第3四半期報告書提出　2012/2月上旬
平成24年3月期決算発表及び説明会　2012/4月下旬