

http://bylines.news.yahoo.co.jp/dandoyasuharu/20150607-00046410/
韓国MERS危機は共同体の安全を考えぬ国民性から
団藤保晴 | ネットジャーナリスト、元新聞記者
2015年6月7日 18時11分
韓国の中東呼吸器症候群(MERS)流行が病院内感染の枠を超え、地域拡散の様相すら見せ始めています。この危機を生んだのは無能な役人と医療関係者、そして共同体の安全を考えぬ手前勝手な国民性にあると見えます。患者発生か滞在の病院公表を渋っていた政府が7日に初めて明かした24病院は「ソウル、京畿道、忠清南道、大田、全羅北道」で、17ある第一級行政区画の東部5区までに広がっており、離れた西南部の釜山で60代男性に陽性反応が出て2次最終判定にかけられています。《釜山で初のMERS感染者か…1次検査で陽性》は「陽性反応が出たこの男性は先月、京畿道富川市の斎場に行って来た後、MERS感染が疑われる症状を見せたという」と伝え、病院での患者との接触に限られていた感染経路ではなくなっており患者と確定すれば深刻な事態です。
最初の男性患者(68)が自らMERS検査を求めたのに、政府の疾病管理本部が「訪問国はバーレーンだけ」と聞いてMERS発生国でないとして一度拒否しました。このため症状が出てから4病院を転々とするのですが、サウジアラビア訪問を最初から聞き出せなかった病院も、結果的に感染確認を2日遅らせた政府側もズサンすぎます。さらに感染力を甘く見て十分な防護措置をしなかったために大量に2次感染者を生みました。7日現在の患者は3次感染まで含めて64人、死者5人です。
(中略)
専門家の側に欠陥があり、受け止める一般国民側の公共心の欠如、自分勝手も(略)恐るべきものです。大量の隔離対象者を出しているのに隔離施設が貧弱であるために大半が「自宅隔離」になり、1日2度の確認電話で所在を確かめている状況です。「自宅では息が詰まるからゴルフに行った」ソウルの女性は警察まで動いて連れ戻す騒ぎになりました。
住民105人がいる全羅北道淳昌郡淳昌邑の村全体が5日から、村から出ることも外部から村に立ち入ることも禁止されたケースも72歳女性の身勝手からです。最初に患者が出た京畿道の平沢聖母病院に入院していて、退院しても自宅から出ないように保健所から指示されていたのに高齢者施設に出入りして村民ほぼ全員と接触する始末でした。MERSの第1次検査でこの女性に陽性反応が出て、村全体の隔離が決まりました。
ソウルの男性医師(38)が症状が出てから1500人を超える参加者の集会に出るなどしたと、ソウル市長が緊急記者会見で暴露した騒ぎも、医師にもあるまじき公共意識の欠如例に数えられるでしょう。
(中略)
症状のある医師と接触した市民の数はいくらになるのか、空恐ろしくなります。ソウル市長が暴露したのは政府が事実を知りながら沈黙していたためです。市長と政治的に対立関係の大統領が暴露を非難すれば、市長もやり返す展開になっています。病院名の公表が遅れたように政府は必要な情報を公開せず、市民はネットの情報に依存する有り様になっています。
3次感染者が出ただけで終息するなら良いのですが、3次感染の外側に広がるようならパンデミック、感染爆発の危機です。大手紙は大統領に直接、指揮を取れと求め始めています。今月中旬に予定の大統領訪米どころでなくなる可能性が見え始めました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150607-00000002-yonh-kr
韓国観光業界に打撃 MERSで外国人旅行キャンセル2万人
聯合ニュース 6月7日(日)22時6分配信
【ソウル聯合ニュース】中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、韓国旅行をキャンセルした外国人観光客が2万人を超えたことが7日、分かった。
観光業界によると、今月4日までの韓国旅行キャンセル者は前日の1万1800人より大幅に増え、2万600人に達した。今月に入ってからのキャンセル者数は1日の2500人から日に日に増え、4日には8800人となった。
4日のキャンセル者を国・地域別に見ると、中国が4400人で最も多く、台湾(2900人)、日本(1000人)、東南アジア(300人)、香港(200人)などが続く。中華圏が全体の82.5%を占めた。
中国を専門とする旅行会社は「月平均50万人の中国人観光客が韓国を訪問することを踏まえると、キャンセル率は約20%に達する。今月の中国人の旅行キャンセル者は10万人以上になるだろう」と話す。
韓国観光公社の関係者は「MERSの感染がさらに拡大すれば、多くの外国人観光客が韓国の代わりに日本に向かう可能性が高い」と予想した。
http://www.sankei.com/world/news/150603/wor1506030015-n1.html
韓国総領事、学校訪問へ 秋田からの修学旅行復活目指す
2015.6.3 08:49、産経新聞
秋田県の佐竹敬久知事(手前)と会談する韓国の梁桂和駐仙台総領事=2日、県庁(渡辺浩撮影)
韓国の梁桂和(ヤン・ゲファ)駐仙台総領事は2日、昨年の旅客船沈没事故の影響でゼロになった秋田県内の学校の韓国への修学旅行を復活するため、学校を訪問する意向を明らかにした。この日、県庁で佐竹敬久知事と会談した後、記者団に語った。
秋田県は、大韓航空の秋田-ソウル便を維持するため補助金を出して韓国への修学旅行を促進してきた。しかし、昨年度は旅客船沈没事故による現地交通機関への不安に加え、ソウル便が利用者の低迷で7月下旬から3カ月間運航休止になったため、公私立学校の韓国への修学旅行はなかった。
梁総領事は「今年は日韓国交正常化50周年なので、民間交流を進めるため、学校を訪問して、韓国への修学旅行や韓国からの修学旅行受け入れを働き掛けたい」と述べた。
知事との会談では「今まで以上の関係をつくりたいので、知事のお力添えをお願いしたい」と要望。知事は「政治(情勢)はあるが、それはそれとして相互理解の中で交流を深めましょう」と応じた。梁総領事は「秋田県議会には日韓親善議員連盟がない。知事から働き掛けてほしい」と求めた。
知事が「日本の子供は韓国焼肉が好き」「秋田のゴルフ場の昼食には必ずキムチがある」と話すなど、会談は和やかな雰囲気の中で行われた。
補助金を出して韓国への修学旅行を促進する秋田県庁。この日は韓国国旗が掲げられた=2日(渡辺浩撮影)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150605-00000010-san-l05
出発3時間前、秋田副知事の訪韓発表 航空便維持を要請
産経新聞 6月5日(金)7時55分配信
堀井啓一副知事は4日、ソウル着の大韓航空機で韓国入りした。利用客が低迷している秋田-ソウル便の路線維持を大韓航空に要請する。県は副知事訪韓を出発約3時間前の同日午前10時半に発表した。
秋田-ソウル便は週3往復。県は韓国への修学旅行に補助金を出すなど路線維持策を行ってきたが、昨年は円安や旅客船沈没事故などを受けて修学旅行先が国内に変更されたことなどで利用が激減。7月26日から10月25日まで運航を休止した。
県観光振興課によると、堀井副知事は5日にソウルの大韓航空本社を訪れ、宋明翼(ソン・ミョンイグ)常務(旅客路線営業担当)らと会談し、県の利用促進の取り組み状況を説明し、継続的な運航を要請する。
秘書課や観光振興課によると、副知事の訪韓は5月下旬までに日程が確定していたが、同月29日に発表した副知事の次週の予定に入れず、出発直前になって発表した。
秘書課の出口広晴課長は「会談相手など詳細が決まっていなかったので予定に入れなかった」と釈明。観光振興課の柳瀬孝幸課長は「申し訳ない」と話している。